解離性同一性障害(多重人格障害)

 

 

解離性多重人格障害とは、ひとりの人間の中に複数の人格が存在する症状(指庵では御病気とは考えておりません)です。

 

なんらかの大きなストレスの経験等があったとき、そのストレス対処専用係として人格を分割していくケースが多く見受けられます。

しかしながら、ストレスが存在せずとも人格の分割が起こったケースも存在します。

 

ひとつのポイントとしては、根は同じ人格なので親の血液型とか,本人の生年月日とか,

御本人様なら知っている事は、すべての人格が答えられます。

もし、答えられない人格が存在するなら、多重人格障害ではなく、他の問題ですが、

指庵ではどちらの場合でも対処、施療を行っております。

 

 

回数は、最初の数回の施術で人格の統合が行われた後、

1カ月に1回、統合された人格が分離していないか確認します。

 

それが無事に半年間(6回)終わり、さらにその1年後、確認に指庵にお越しいただいて、

人格が分離せず統合されていれば治癒とみなし、施術は卒業となります。

 

多重人格障害は基本的に、御本人がストレスに対して専用の人格を用意しなくても,

自分はひとり(の人格)でちゃんと生きていける、と心の準備ができた時が

なおるタイミングになります。

まだまだ抱えている問題やストレスが大きくて、とても本当の自分自身ひとりで

受け止めきれない,と考えている場合は、人格の統合をする前に抱えている問題やストレスを

解消する方が先になります。

 

数回の施術を重ねていくうちに考え方が変わり、不安が少なくなり、統合されていくケースは多く存在します。(人格の統合は決して難しくはございません。)

お困りの方や、御家族に多重人格障害の方がいて御相談されたい方は、お気軽にご相談ください。(数分程度の電話相談は無料です。)

 

 特に,大人のお子さんに幼児の人格が出てきたり、異性の人格が出てきたり、

粗暴な人格が出てきて大きなショックを受けている親御さんが多いのですが、

様々な人格の出現も、意味や役割がちゃんとあります。

そして、親御さんも辛いと存じますが、御本人はもっと辛いのです。

 

多重人格障害(解離性同一性障害)は通常、御本人が生きていくのに必要があって出現している症状です。まずは人格の統合よりも安心して生きていける環境作りが先決です。

環境が整った後に人格の統合を行えば、再び人格が解離する必要性がなくなります。

 

 

 

 

(料金)60分まで  ¥5400円(税込)

 

    90分まで  ¥7560円(税込)

    

        120分まで ¥10800円(税込)

 

* 指庵に来たくても、理由があり経済的に苦しい方(生活保護など)

 年間250万以下の年収の方など、無料にて御予約お受けいたします。

 

 

お一人で悩まず、ご不明な点は、お気軽にメールやお電話で、お問い合わせ下さい。

 

 

解離性同一性障害(多重人格障害)

T・K様  23歳  男性  学生

横浜市在住

私は中学卒業後、周りの人と違い、高校には進学しませんでした。

なぜなら大勢の人の中にいると、自分が持っている多重人格(何人もの人格)が現れるからでした。

ですが、家で親に飯だけを食わしてもらうのは良くないと思い働きに出ました。

職場では「スマイル」という名前の人格が主に出てくるようになりました。

他に持っていた人格は、少女の「ゆき」、「女性の大人」、「父権主義的な男性」と最初に述べた「スマイル」を入れた4つの人格と、元からの主人格で計5人です。

 

こんな多感な時期に、人として中身(精神面)がころころと変わる事は人付き合いで苦労の連続で、負の産物として謝り癖(あやまりぐせ)がついていました。

どうして多くの人格が必要なのかは、この頃良くわかりませんでしたが、何時、どの人格が担(にな)うべきなのかは、各人格の主張により出ていました。

 

スマイルはベース(主人格)を馬鹿にして、他の人格の統率(リーダーシップ)をとっていました。多大なストレスを受ける担当でもあり、いじめにあっていた時は、この人格が耐えてくれました。

 

この様に、それぞれにはっきりとした役割があり、18歳で定時制高校に通うようになってからは、ほとんど主人格でいる必要がないと感じる位に、人格が激しく入れ替わっていました。

 

そんな中で親に相談した上で、指庵の勝又先生の許(もと)を訪れました。

診て頂く中で、勝又先生は各人格とひとりずつ対話をしていきました。

自分の意識の中では、床の真ん中にスポットライトが上に向かって光っている場所があり、

その周りを4人の自分の別人格が居て、ライトが当たるとその人格に変わると言う形です。

 

自分がストレスの多い場面で各人格が自主的に出てきます。

主人格である自分の思った様には変われない事が多いのです。

勝又先生との会話の中で、「他の人格」が話している内容に対して、感情的になるのを自分で感じる事が多かった事を覚えています。

 

人と会話している最中に「スマイル」が顔をのぞかせる瞬間があり、自分の目つきが変わって、目がすわってしまい、相手が怖がる事もありました。

ですが、今は、勝又先生の治療のおかげで情緒不安定になる事が無く、自らに統合出来ました。

[庵主の一言]

TKさんの勇気に感謝したいと思います。なぜなら、かつて自分が多重人格障害だったという事実を伏せておかれたい方が圧倒的に多いのです。しかし、TKさんは「ボクの体験が、今、多重人格障害で苦しんでいる方達のお役に立てれば・・・」とおっしゃられて、施療後の感想文を指庵に託(たく)してくださいました。

 

TKさんは2回目の施術で4人の別人格を基(もと)の主人格に統合することができました。

(TKさんには、ひとりの身体の中に5人の人格が存在していたわけです。)

 

統合した後は、それがまた分離しないように、月1回のペースでカウンセリングを重ねていきました。TKさんは回を重ねるたびに表情が活き活き明るくなっていきました。

現在は「多人格」が出ることは無くなり、完全に一人の人格にもどり生活していらっしゃいます。TKさんとお会いする度に、うれしそうにニコニコ笑ってお話ししてくださる表情を見て、

私もとても嬉しく思います。

 

今後はTKさんが人生の夢を叶(かな)える事を願ってやみません。

私は、多重人格障害は理由がちゃんとあって起こっていると考えています。

ですから、統合はむずかしい事とは考えておりません。

指庵では、解離性多重人格障害は「病気」ではなく「症状」であり、

「決して一生治らないものではない」と考えております。